Conceptコンセプト
Conceptコンセプト
当院コンセプトhospital concept
動物病院は「病気になったら行くところ」と思われているかもしれませんが、人の病院でいう「保険外診療」や「審美・矯正」といった病気とまでは言えない(でもなんとかしたい)ものも含めて、普段から定期的にお越しいただくことをおすすめしています。
「健康に見えるときから病院に定期的に来て様子を見せて欲しい」と私たちは考えていますが、これは「見た目に元気だから病気ではない」と考えるご家族が多いためです。
人では「先制医療」として、病気と診断されるより前の段階、まだ症状がないけど本来の健康な状態から少し病気側にシフトしはじめた段階で病気を見つけ、症状が出ないように治療をコントロールするという流れになってきています。
これと同様に犬や猫でも「先制獣医療」として、その子その子の健康時の状態をきちんと把握しておくことで、「明らかに病気」ではないけど「この子にしてはおかしい」という段階で変化を捉え、将来の疾患リスクを評価することで予防的な治療を行うことが可能になります。病気になってからの治療も大切ですが、「病気にならないようにするにはどうしたらいいか」を一緒に考え、実践していきましょう。
当院では若くて健康(に見える)段階からご家族とともにその子の健康状態を把握し、適切な時期に適切な処置を行うことでできるだけ病気にならない、なってもその病気による日常生活への影響を最小限にすることができるようにすることを目標としています。
この目標を達成するために、総合診療を主として幅広い疾患に対応できるようにしていますが、中でも特に下記の分野には力を入れています。
予防医療
生活環境や生活範囲により必要な予防は変わります。なんでもたくさん全部やれば良いというものではありません。その子その子に必要な予防をご提案します。
内科疾患
心臓も腎臓も肝臓も、大切な体の機能を維持することができなければそれが寿命です。健康でいるためには体の状態を適切に把握し、必要に応じた治療を行い、治るものは治す、治らないものも問題ができるだけ起きないようにコントロールすることで寿命を最大限伸ばすことができます。当院では様々な内科疾患の検査・治療に力を入れています。
口腔内疾患
人と同様犬や猫も口腔内環境を良好に保つことが健康寿命を伸ばすために有効ということが分かってきました。歳をとった時に歯が悪いことが命に関わる病気を引き起こしたり、寿命を縮めたりします。それを避けるためには「悪くなってからなんとかする」のではなく「悪くならないように」普段から計画的にケアをしてあげる必要があります。当院では口腔内疾患の管理に必要な口腔内の検査や治療に力を入れています。
皮膚疾患
皮膚疾患(外耳炎を含む)は犬が動物病院を受診する理由では1、2を争います。それだけ皮膚病を患っている子が多いということです。皮膚病の原因は多岐に渡り、簡単には治らず長期的に、時には生涯に渡りコントロールをしていなかければなりません。適切な皮膚の検査、投薬治療だけでなく、スキンケアにも力を入れています。
腫瘍疾患
犬や猫が高齢化するに従って増えてきた腫瘍疾患。皮膚のイボから体の中のがんまで。発見・検査・治療をトータルで考える必要があります。当院では開院直後から日本小動物がん学会の2種認定資格を取得し、腫瘍治療の力を入れています。
麻酔
様々な治療をする上で欠かせない麻酔。高齢だから・・・麻酔が怖いから・・・と言った理由で適切な治療が受けられない子を少しでも減らすために、麻酔のリスクを減らすための検査や麻酔知識・技術の習得にも力を入れています。全身麻酔をすることで予防できたり直したりできる病気で亡くなることがないようにしましょう。
健康は放っておいて維持できるものではありません。
犬や猫にも人間と同じだけの病気が存在します。
少しでも病気を避けて長く健康で過ごしたいのは、人間も犬や猫も同じです。