犬や猫も年齢と共に様々な疾患が増えることが分かっています。
人間の50歳に相当する年齢は、小型犬や猫では8歳、中型犬では7歳、大型犬では6歳と言われています。いつまでも子供のように思えますが、気づけばそれなりの年齢になっています。人間は年齢に応じて健康診断や人間ドックが行われますが、犬や猫では病気にならないとなかなか詳しい検査を受ける機会がないものです。しかし、犬や猫の1年は人間の4〜6年に相当すると言われるように、日々の加齢性変化が大きいのが現実です。
また、「検査は体調に異常が見られた時」と考えるかもしれませんが、「健康な時」「健康に見える時」に検査をするメリットもあります。「健康な時」の検査は、その子自身の「正常」を示していると考えられます。そのため比較的若い時に検査をして記録を残しておき、それ以後検査をするときにそれと比較することができます。
「健康に見える時」の検査では、本当に健康なのかどうか、実は異常があっても自覚症状が無かったり、自覚症状があってもそれを隠していたりということもあるかもしれません。ですから、しゃべることのできないワンちゃん・ネコちゃんのためには、定期的に検査を行うことが人間以上に重要なのです。
犬や猫の寿命が延びるに従い、病気や加齢性の変化に早く気づき対処してあげることが、病気の予防や治療、快適な生活のためには欠かせないものになってきています。具体的には人間ドックに相当する詳しい検査を年齢に応じて定期的に行い、その間に必要があれば簡易的な検査や体調に合わせた検査を行うのがいいでしょう。
当院では11月中旬〜2月末までの冬期間、幾つかの検査を組み合わせた健診のセットをご提案しています。通常時よりも割安に設定してありますのでご興味のある方はお問い合わせ下さい。
※各検査にはご予約が必要です。また12時間程度の絶食が必要です。
※犬の健診B・Cおよび猫の検診3は2〜3時間程度のお預かりが必要です。
※いずれの検査も性格によりできない場合があります。
犬:健診A
身体検査、尿検査、血液検査(25項目以上)
犬:健診B
身体検査、尿検査、レントゲン検査(胸部/腹部)、腹部超音波検査
犬:健診C
身体検査、尿検査、血液検査(25項目以上)、レントゲン検査(胸部/腹部)、腹部超音波検査
※高齢あるいは心雑音が聴取される場合には心臓超音波検査を追加することもできます
猫:健診1
身体検査、尿検査、血液検査(24項目以上)
猫:健診2
身体検査、尿検査、血液検査(24項目以上)、甲状腺機能検査、レントゲン検査(胸部/腹部)
猫:健診3
身体検査、尿検査、血液検査(24項目以上)、甲状腺機能検査、レントゲン検査(胸部/腹部)、腹部超音波検査
※あまり動かない、疲れやすい、ハァハァすることが多い、心臓の音に異常が聴取される場合には、心臓マーカー検査を追加することができます。