11歳を過ぎた猫と暮らすご家族へ | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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11歳を過ぎた猫と暮らすご家族へ

猫での11歳は人間の60歳くらいになります。

この年齢になると「どこも悪くない」という子が減ってきますが、まだ見た目に元気な子もたくさんいます。若い頃から定期的に健診をしていると「異常値」までいかなくても本来の数値から変化してきますし、レントゲン検査でも関節や背骨などに変形が出てきたりします。

猫ではこのくらいの年齢から「認知症」を疑う症状が少しずつ出始めたりします。家族が帰ってきても玄関まで迎えに行かなくなったり、ボーッとしていることが増えたり、寝ていることが増えたりします。はじめは認知症と気づくことはありませんが、数年後に思い返すと「そういえばあの頃から・・・」という症状が出始めるのがこのくらいのことが多いようです。

高齢になると体の「予備能力」が低下してきます。以前はちょっとお腹を壊しても様子を見ていたら治ったのに治りが悪くなったり、それをきっかけに臓器の異常が起こったりします。

また、感染症に対する免疫力が低下したりします。「高齢になったらワクチンはいらないですか?と聞かれることがありますが、むしろ「高齢になってからこそ予防できるものはきちんと予防しておいたほうがいい」でしょう。若い頃ならなんとか乗り越えることができるような病気でも、高齢では命取りになることがあります。

明らかな体調の異常がなければ、7〜11歳と同様に月1回程度の健診と半年に1回程度の全身の検査をしてあげると良いでしょう。何らかの異常がある場合はそれ以上の頻度での検査や治療が必要になることもあります。

食事も年齢でというよりは上記の健診や身体検査の結果と合わせて、その子その子に最適なものを選んであげるほうがいいでしょう。

体重管理もより大切です。高齢になって体重が減るのは筋力の低下につながって徐々に歩けなくなったり、何かの病気が隠れているサインであったりします。定期的な体重のチェックは健康管理に欠かせません。

運動や遊んであげることは嫌がらなければより積極的にしてあげてはどうでしょうか。日常生活でご家族と一緒に行う頭を使ったり体を使ったりしての活動は、認知症予防にも健康管理にも有用です。

その他にも、ご自宅では体のあちこちを触って痛みやしこりなどの異常がないかどうか確認してあげるのもいいでしょう。

何か異常を見つけたり行動の変化が見られたりしたときは、いつでもご相談下さい。行動や様子はスマートフォンの動画にお撮りいただけるとわかりやすいです。

高齢期の健康管理も当院にお任せください。

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