7歳は小型犬では人間の45歳、大型犬では55歳程度です。そろそろ中年をすぎるくらい。
このあたりの年齢からは少しずつ病気が増えてくる年齢になります。この時期に大切なことは定期的な検査の結果を若い頃のその子の結果と比べて異常じゃないかどうかを判断してあげること。一般的な犬の基準値ではなくその子その子の基準値をこれまでに作り上げておくことで、オーダーメードの健康管理が可能です。
心臓疾患、歯科疾患、腎臓疾患、関節疾患などはこの頃から始まりますが、症状が出て見た目に具合が悪くなるのはここから更に数年後です。毎月の身体検査では、心臓の音や体重の変化、四肢や腰の違和感などが出たりします。身体検査の段階で異常が見つかれば、その部位を詳しく検査して治療を開始することが可能です。
大きな変化が出て愛犬が体の不調を訴える前に病気を見つけてあげられれば、もしかしたら生活習慣や食事の変更、おくすりまで使わない段階で病気が予防できるかもしれません。
人の一年が小型犬の4年に相当する時間の流れと言われていますので、半年に1回程度の詳しい全身のチェックもおすすめします。血液検査や画像検査、血圧測定や尿検査といった人間の健診と同様のチェックを行うことができます。異常が見つかればそこを詳しく調べることもできます。
検査結果に合わせたフードのご提案、必要に応じた栄養補助食品のご提案などもさせていただきます。
犬の平均寿命は長くなり、15歳の小型犬、13歳の大型犬が当たり前になってきています。中年期をどうやって過ごすかが、その後の高齢期の健康と長寿命に繋がります。
中年齢期〜高齢期の健康管理は当院にご相談ください。