歯周病の程度 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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歯周病の程度

歯周病と言ってもその病気の幅にはかなりの開きがあります。

1〜2年に一回程度定期的に病院でケアしている子はやはり口の中の状態も良好で、処置にも時間がかかりません。

 

先日処置を実施した子の口の中はこんな感じ。

 

 

 

 

 

 

 

表側から見るとあまり悪いところはありませんが、内側を見ると歯と歯の間に歯石が付着しているのがわかります。

人間が歯の健診に行くと、ちょうどこんな感じで歯石がついているのを見せてもらって処置してもらうことがあるのではないでしょうか。人間の病院では無麻酔で行うこともあり、またきちんときれいにするにはそれなりに時間も体力も必要なため、一度に数本ずつ処置をすることが多いようです。そのため全部の処置が終わるまで何度か通院して実施しますね。

犬や猫では全身麻酔での処置が基本なので、実施するときは一度に全て行います。この子の場合、大掛かりな処置が必要なところはありませんでしたが、それでも全身麻酔をして口の中のチェック、顎の骨のレントゲン撮影、見えている歯石と歯肉の中に埋まっている歯石を細かく全部きれいにして・・・というのでおおよそ1時間半ほどかかりました。

このくらいの段階で処置をさせていただけると、それでも短い時間で済みますし、抜歯など大掛かりな口腔外科処置は必要ないので費用もそれほどかかりません。

 

人間では「歯科健診」が義務付けられる方向です。これは歯を健康に保つことが体の健康に(延いては医療費の削減に)つながることを期待してのものです。

犬でも、歯の健康を維持することが体の健康につながることがわかっていますし、何より歯周病が進行した状態では家庭での生活にも影響を及ぼすこともあります(口臭、流涎、痛みなど)。ひどくなってからではちゃんとした治療をすることも難しくなってしまう歯周病。早い段階から計画的に処置をしてあげることで、生涯良い状態を保つことができますよ。

 

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