「左にぐるぐる回るのは普通だが、右にぐるぐる回るのは認知症の危険がある」とテレビでやっていたそうです。「右に回っているから認知症かもしれない」と来院したチワワのMちゃん。
何か行動上の異常かと思っていろいろ調べたら、どうやら内股の皮膚炎が痒くて舐めたり擦り付けたりした結果右回りに見えていたようです。
そもそも認知症で右回りをするでしょうか・・・認知症による徘徊はどちらかというと無目的に歩き回り、狭いところに入って出て来れないとか、壁にぶつかったら曲がれないと言った症状が見られます。
同じ方向にぐるぐる回るのは、右あるいは左の脳内に異常がある場合に見られる症状です。脳腫瘍や脳梗塞などです。
そもそも、変な行動をするときには何らかの理由がある場合もあるので、いろいろ考えながら診察をしてみないといけませんね。毛を刈って皮膚の検査をし、皮膚炎を治療するためのシャンプーと外用薬をお出ししました。これで症状が治るはずですが、果たしてどうでしょうか・・・数日後に来院予定です。