歯が命に関わる・・・というのは、モノの例えではなく、文字通り「歯の健康管理ができないと命に関わる」というはなし。
人では歯周病から肺炎や敗血症で亡くなる事が多く、口腔内の衛生管理をきちんとすると寿命だけではなく「健康寿命・・・寝たきりになったりせずに健康に過ごすことができる期間」を伸ばすことができると言われています。
実際に犬や猫でもそうしたことが言えます。
そもそも口の中に最近が大量に増えた状態になってしまう歯周病では、常にその細菌を飲み込んだり、歯茎から体内に細菌が侵入したりします。それが心臓や腎臓その他の臓器を悪くする原因になったり、高齢期の肺炎や敗血症による死亡原因になってしまったりします。Aちゃんのように19歳まで生きられること自体が少なく、この年齢になるとある程度仕方ないところもありますが、早い子では10歳過ぎたあたりから重度の歯周病で様々な問題を起こすことがあります。
小型犬や猫の11歳位が人の60歳ぐらいに当たります。ご自宅での歯磨きと病院での定期的な全身麻酔下での歯周病管理をきちんとしておくことで、生涯口腔内の衛生管理だけではなく、健康な寿命を延ばすことにも役に立つと言われています。
まだ健康な状態で歯周病の重要性を話してもなかなかお分かりいただけない場合が多いですが、本当に歯の状態が悪くなったときに、早くやっておけばよかったということが本当によく見られます。
健康なときの全身麻酔が必要以上に恐れるものではありません。体調が悪くなりどうしてもしなければいけない時に無理に麻酔をするのが1番危険も伴い身体への負担も大きくなります。1時的な体の状態の変化と15歳を過ぎたところまで見据えた将来の健康管理はきちんと分けて考えなければいけません。