猫のマダニ予防は、犬よりもずっと大切です。
なぜなら、今話題になっているSFTSは、猫から人への感染が確認されている(それもだんだん増えている)からです。
SFTSは「重症熱性血小板減少症候群」という名前で、ウイルスによる疾患です。マダニがウイルスを媒介します。2,013年に国内で感染者が確認されて依頼、400人以上の感染が確認され、60名以上が死亡しています。
鹿などの野生動物の間ですでに蔓延していて、その血を吸ったダニが人や犬猫にウイルスをうつします。
症状は発熱、食欲消失、黄疸、下痢や嘔吐、リンパ節の腫大、血液検査をすると白血球や血小板の減少が見られます。いろいろな動物で症状が出ますが、特に猫では重篤な症状が出ます。治療法は対象法のみとなり、有効な治療法は今の所ありません。
ワクチンはなく、対策は「ダニに噛まれないようにすること」と「発症した動物と接触をしないこと」だけです。
人が感染するとその死亡率は10〜30%と効率で、発症した猫から人への事例も報告されています。
ダニの予防には「猫を外へ出さない」か、出すなら「マダニの駆除薬を投与しておくことです。また弱っている野良猫にむやみに触らないことも大切です。自分の身を守るためです。