皮膚病を患う犬は意外とたくさんいて、時期によっては来院される子の30%くらいは皮膚や耳に関するトラブルを抱えていることもあります。
特にこれから湿度が上がり暑くなってくる時期は、皮膚炎や皮膚病、外耳炎などが多い季節になります。
犬は皮膚が強いと思ってる方が多いですが、実は人間よりも皮膚が薄く弱いことがわかっています。それに加え犬の皮膚の表面には被毛がたくさんあるため、皮膚の管理はいろいろ大変です。正しい犬の皮膚のお手入れって、皆さん知っていますか?
例えば、犬のシャンプーをする頻度にしても、多くても少なくても悪いだろうと言う事はなんとなく分かっていますが、ではどのぐらいが丁度良いかと言うことをきちんと理解している方は少ないのではないでしょうか。
その上、どんなシャンプーを使ったらいいかとか、どうやって洗ったらいいかとか、だれかから教わる機会も少ないと思います。あるときに来た皮膚を痒がる犬では、人間のシャンプーで洗ったあとから皮膚がひどくただれてしまったという子がいたりもします。
ホームセンターに行けばいろいろなシャンプーを売っていますしい、トリミングやペットショップでお勧めされる場合もあります。しかし、実際にその犬の皮膚に合ったシャンプーをきちっと考えて使っているということが少ないようです。多くの場合こうしたシャンプーは、被毛のことはそれでも考えられていますが皮膚の事はあまり考えられていないようです。
当院では、その子その子の皮膚の状態に合ったシャンプーを、きちんと正しい洗い方で使えるように、洗い方を更新しながらシャンプーを選ばせていただきます。その子その子の皮膚の状態や、季節、生活環境によっても、適したシャンプーに変わります。
病院には「皮膚病のときだけ相談」と思われがちですが、「皮膚病にならないようなシャンプー」「皮膚病にならないような普段のお手入れ」もあります。痒くなる前にご相談ください。