土・日と大阪で行われた「第20回 日本獣医がん学会」のに参加してきました。
この学会は年2回、通常東京と大阪とで行われます。今回は大阪。寒い札幌から暖かい大阪へ・・・と思ったら、大阪も結構寒くて、夜には雪がちらついていました(流石に積もる気配は全くありませんでしたが)。
がん学会は毎回テーマを決めて行われます。今回のテーマは
・猫の鼻腔内腫瘍
・肥満細胞腫
という、当院でも普段から比較的目にするメジャーな腫瘍がテーマでした。海外の最新の情報、大学の付属動物病院の情報など、体系的に学ぶことができるこうした学会への参加機会はとても貴重で、楽しいものです。好きなことの勉強って楽しいものですね(ということに、最近になってようやく気づきました・・・子供の頃に気づけたら良かったのですが)。
特に肥満細胞腫については、これまでの疑問が解決するような新しい情報を得ることができました。早速普段の診察から使える内容だったのでとても勉強になりました。
これが肥満細胞腫。「うちの子が太っているからですか?」と聞かれることがありますが別に「肥満」とは関係なく、「肥満細胞」という細胞ががん化してできます。主に皮膚のしこりとして見つかり、針生検で確認されます。
開業当初から腫瘍学に興味を持ってこの学会がまだ「研究会」と呼ばれていた頃から参加していますが、まだまだ知らないこと、新しい情報がたくさんあります。腫瘍科認定医として、新しくて正しい情報をきちんと皆さんにお伝えしていけるようにと思いながら帰ってきました。