関節の痛みと寿命の関係 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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関節の痛みと寿命の関係

変形性関節症は、関節が徐々にすり減ってスムーズに動かなくなる病気。関節内の軟骨がすり減ってなめらかな動きが制限されて起こります。年齢的な変化が原因の一つですが、犬種によって起こりやすさが違ったり、肥満や食事の影響を受けたり、もともと関節に疾患を持っていたり(膝蓋骨脱臼など)と様々な要因が組み合わさって起こります。

変形性関節症は時間をかけて進行することがほとんどなので、「この瞬間から病気」というはっきりしたわかりやすい目安は「痛がって鳴いた」とか「足がつけない」といった問題が生じたときです。しかし実はそのずっと前からゆっくりと進行していて、例えば「病院での身体検査時に関節の動きに問題がある」とか「時々足をかばっている(でもすぐ治る)」といった「注意していれば分かる異常」があることも多く、いかにその段階で気づいてあげられるかがとても重要な疾患です。

実際、高齢の小型犬の1/3が変形性関節症を持っていると言われていますが、そのうちご家族が「症状に気づいていた」という割合は半分程度と言われています。また「気づいていたけど病院へ行くほどでもないし・・・」と放置されていることもあります。

変形性関節症は時間の経過とともに悪化する病気です。軽度の症状を放置しておくとその間に病状が進行し、常に足を引きずったり、ひどいと立ち上がることが困難になったりしてしまいます。また治療せずにほうっておくと「寿命が短くなる」ということもわかってきました。

「寝起きにちょっと足を引きずる」といったような所見を放置せず、ぜひ診察にお連れください。早期に治療を開始することで「痛くない生活」を送らせてあげようじゃないでしょうか。

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