サプリメントの功罪 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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サプリメントの功罪

人と同様犬や猫にもサプリメントがたくさん(それこそ把握しきれないほど・・・)あります。病気の治療をする上で病院でサプリメントをお出しすることもありますし、「こんなサプリメントをあげてもいいでしょうか」という相談を受ける時もあります。

サプリメントは保険に入っている犬や猫でもサプリメントは保険対象になりません。そして価格も様々。

医薬品ほど厳しく制限されていないため、内容がピンからキリまでいろいろあります。

わかりやすいのは「内容量」。「グルコサミン」と書いてあってもサプリメントによって10倍も内容が違ったりすると、例えば値段が半分でも10倍飲まなければならなければ結局割高。なかには「グルコサミンの代わりのものを買ってきました」と言って鮫の背骨(そのもの)をもって来た方がいらっしゃいました。どれだけ食べたらどれだけの成分が吸収されるのか、未知数ですね。

サプリメントの場合は医薬品と違い「成分の質」や「成分の純度」「成分以外に含まれているもの」が把握しきれないので、基本的には「安いものはそれなり」と考える必要がありそうです(高けりゃいいかというとそうでもないのが難しいところ)。

人間ではサプリメント(成分そのものの場合も、それ以外の不純物や基材によるものもあるようですが)による健康被害も出ています。

医薬品ほどはっきりした効果が得られづらく(そもそもはっきりした効果があればサプリメントじゃなくて医薬品になることがほとんど)、「あげてもいけど薬より優先されるものではない」のですが、「薬は副作用が心配」という漠然とした不安から「薬はやめてサプリメントの方がいい」という相談を受けることもあります。

サプリメントと医薬品を混同しないでくださいね。

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