最近は猫を室内のみで飼育することが多いため、猫が家から出るのは「病院に行くとき」くらいのことも多いでしょう。猫は縄張りの中にいるのが一番落ち着く生き物なので、犬のように散歩をしなくても特に困ることはありませんから、下手に喧嘩や事故で怪我をする危険のある外に出る必要は通常ありません。
病院に行くなんてワクチン接種の時くらい・・・という猫の場合、数年に一度しか家から出ないということもありえます。そして病院で嫌なことをされたという印象から、病院に行く準備をし始めると姿を隠す・・・なんて賢い猫も多いものですね。
そんな猫も、小さな頃からちょくちょく病院に来ているとそれなりに慣れてくれることが多く、診察台の上でもそれなりにじっとしていてくれたり、中には挨拶をしてくれたり、病院の中のいろいろなものに興味を示したりするような好奇心旺盛な子もいます。
今日来院した、たくさん猫のいるお家のAちゃんやMちゃんは小さい頃に何度か病院に来たことがある子たちで、待合室でニャアニャア鳴き声がするなぁと思ったら診察台の上でもおとなしく身体検査をさせてくれました。怒る猫ちゃんではじっくり見ることが難しい眼の中も、静かにこっちを向いて見せてくれました。えらい!!
ゆっくり診察をさせてくれるかどうかは、検診や病気になった時の通院時に非常に重要です。性格から十分な診察が受けられないという子も残念ながらいるからです。
子猫のうちに、月に数回、成長過程の検診を受けるついでに病院によって顔を見せていただくのは、悪いことではなさそうです。