暑い時期のピークを過ぎましたが、この時期に皮膚病の相談を受けることが続きました。
「皮膚がかゆい」と来院されるワンちゃんの中には、「好きなおやつばかり食べている」「家ではシャンプーしない(数ヶ月に一度のトリミングだけ)」といった子たちもいます。これは人間で言えば「偏った食事」「数日に一度のお風呂」というようなもので、皮膚が荒れたり痒くなったりしても仕方がない状態と言えます。
食事については、一日に摂取する栄養の1/3は皮膚のためのものです。ですから食事が偏っていたり極端に食べる量が少なかったりすると、皮膚を作る栄養分そのものが不足することがあります。特に皮膚が弱い子は普通よりも皮膚の栄養が必要だと言われていますから、積極的にバランスの良い、皮膚のための栄養分を含んだ食事にするのも一つの方法です。
シャンプーについても、きちんと皮膚の状態にあったシャンプーで適切に洗ってあげることが大切です。よく「低刺激のシャンプーを使っている」という子がいるのですが、低刺激ならいいわけではなく、皮膚の上の汚れ(皮脂、ホコリ、細菌その他)を適切に取り除くことが必要なのです。このため必ずしも「低刺激」がいいとは限りません。
市販のシャンプーの多くは「被毛」を洗うシャンプーですが、皮膚病の時には「皮膚」を洗うシャンプーが必要です。洗い方もシャンプーによってコツが有り、きちんと手順にそって洗ってあげると最大限効果が出てきます。
皮膚病だからとなんでもお薬をやればいいというものではありません。多くの皮膚病は完治することがないので、外がなく長く維持できる方法を考えましょう。
皮膚のかゆみ、臭いに困っているワンちゃんは、ぜひ札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニックまでお越しください。