当院ではできるだけ愛犬の口の中に興味を持ってもらい、いい状態を維持してもらうために、去勢手術・避妊手術を生後1歳までにお受けいただく方には、全身麻酔の状態でお口の中のチェックをするようにしています。
まだ若くて健康と思われている方が多いかもしれませんが・・・
この子は乳歯が残っていたり、あるべき歯が足りなかったり、歯石がつき始めたりしています。
また、レントゲンを撮ってみると・・・
頭が出ている歯がすごく斜めに傾いて生えてきていることがわかります。
また、この部分にはもう一本歯があるはずなのですが、生えていないだけではなくて元々ないことがわかります。
こんな感じです。
この場所は隣の歯との距離が近いので、きちんと歯磨きをしてあげないと歯周病になりやすいと考えられます。
検査をした後に、乳歯は抜歯し、歯石をクリーニングします。
元気な子はじっくり口の中を見せてくれないことも多いので、こうした機会にチェックをしておくと興味を持ってもらいやすいですし、将来何かあった時に元の状態が確認できるので安心です。
また、数年してから「歯が足りない」となった時に、元々なかったのか、何かの拍子に折れたり抜けたりしちゃったのかがわからないと困りますから、そういう意味でも若いうちにきちんと歯のチェックをしてあげるということは大切なことです。
避妊・去勢を考えている方は、ぜひその機会に一緒に口の中の検査をしてあげるといいですよ。