犬の耳は「汚れが出ない」のが正常な状態。
犬の耳は途中で曲がっていて、奥は風通しが悪くなっています。
耳を痒がって来院する子はすごく多く、耳の奥をのぞいてみると耳垢が溜まっていたり、被毛が入り込んでいたりします。耳垢を貯めるとそこで細菌やマラセチアが増殖して外耳炎の原因(あるいは悪化させる要因)になります。
耳道内確認をして、丁寧に洗浄をしますが、ひどい場合は一度の掃除では汚れを取り切れない場合があります。
また、外耳炎がひどいと痛くて耳を触らせてくれなかったり、腫れてしまって奥まで確認できないということもあります。
いずれにせよ耳の奥の状態はきちんと器具を使って覗かなければ見ることができません。外から見て「大丈夫そうだな」と思っても、のぞいてみるとダメなこともあります。
外耳炎は早期にきちんと治さないと「治らない」状態になってしまい、最終的には手術で「耳の穴を広げる」必要が出てしまうこともあります。「もう痒がってないから大丈夫」と油断しないで、きちんと治して悪化しないように管理しましょう。