4月になって心機一転。春は気持ちがいいですね。
夏のフィラリア予防薬投与に向けて、フィラリア検査をされる方が増えています。
フィラリア検査は血液検査で行いますが、この際に少し多く血液を採らせて頂き、全身チェックのための血液検査をさせて頂く検診コースをご用意しています。
血液検査は体調が悪くなった時に行うことが多いですが、普段から定期的にチェックしておくと異常に早く気づくことができて病気への対策に役立ちます。基準値などと言われる血液検査の正常範囲と言うのは、統計的に「95%の犬が収まる値」で、「みんなと同じかどうか」を調べているものです。20頭に1頭は「みんなとちょっと違う・・・でも正常」という子がいることになります。ですからほんとうに大事なのは「その子の普段の値」。それがわかればそれと比較することで異常な数値が判断できます。
実際に同じ条件(朝ごはんを抜いて・・・など)で同じ血液検査の機械で同じように検査をすると、健康な犬や猫の検診では毎年びっくりするくらい同じような値が出ます。体というのは不思議なものです。逆に見た目は全く変わらなくても普段の検診とは違う値が出るとそれは要注意。
パピヨンのBちゃんは今回の検査で腎臓に関する数値が基準値の範囲ではあるものの前回までと比べると40%ほど増えていました。数字で言えば一桁単位の変化なのですが、40%の変化は体の中の変化としては実は結構大きなものです。14歳で心臓も悪いBちゃんはちょっと注意して経過を見ていく段階に入ってきたようだとご家族にお伝えし、こまめにお連れいただくことになりました。
検診はこうした積み重ねで、少しでも早く異常を見付けて対策を取るためのものです。
そのためには似たような時期に、似たような状況で、同じ検査方法(機械)を使って検査をし、一階だけでなくこれまでの検査結果などと比較して初めて意味があります。せっかくの検診ですから最大限利用できるように行うのがいいですね。
せっかくの検診をきちんと有意義にしようとお考えの方は、札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニックへ!