7月3〜4日はセミナーに参加してきました。1日は医療(獣医療ではなく)の話を聞いて獣医療のレベルアップを図るためのもの、もう1日は皮膚科の診療の話でした。
犬や猫の皮膚はアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、細菌や真菌による感染症、外部寄生虫(ノミやダニ)によるものが多くを占めています。それを的確に診断・治療するのがもちろん大切なのですが、この中でもアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎というのは「治る」ことのないもの。これをどうやったらうまくコントロールして、一生できるだけ痒くなくいい皮膚の状態を保てるかが大切です。
今回のセミナーでは、犬のスキンケアの話や(シャンプーじゃなくてスキンケアです。どちらかというと人の美容業界の話に近い感じでした)、被毛ではなく皮膚の「洗浄」についての話もありました。
また、犬のアトピー性皮膚炎の治療も少しずつ進歩していて、新しい薬がでてきたりしています。それをどううまく使って副作用が少なく、いい状態を保てるかといったこともありました。
当院にもアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎、脂漏症、その他皮膚疾患の犬がたくさん来院します。注射一つでピタッと治って・・・というわけに行かないのがこうした皮膚病なので、ご家族と協力してうまく痒くない生活を過ごせるようにしたいと思います。