これは去勢していない犬にしか見られない病気。精巣に腫瘍ができる病気です。
主な原因として「年齢」「潜在精巣」があります。精巣は生まれてすぐの時は体内にあり、成長とともに正常な位置に降りてくるのですが、何らかの理由で降りてこられず、体内に留まっている状態を「陰睾」とか「潜在精巣」といいます。犬でしばしば見られますが、猫でも見られます。
正常な位置に精巣がある子に比べ、潜在精巣の子は腫瘍の発生率が高い事がわかっています。腫瘍化すると睾丸が肥大してきますが、お腹の中にある場合は発見が遅れてしまいます。きちんと潜在精巣を見つけて腫瘍化する前に摘出すれば問題ありませんが、腫瘍化してしまうと摘出しても症状が改善せずに死に至る場合があります。予防効果の高い病気の一つです。