「犬の寿命ってどのくらいですか?」と聞かれることがあります。
人間の平均寿命は2017年の日本では男性が約81歳、女性が約87歳だそうです(厚生労働省2018年)。その中で「普通に日常生活が送れる」という健康寿命は男性約72歳、女性約75歳とありました。
犬やネコではどうでしょう。
ペットフード協会によると、2017年の犬の平均寿命は約14歳、ネコは約15歳。犬では小型犬(14.6歳)のほうが中型・大型犬(13.3歳)よりも長生きで、猫では外に出ない猫(16.2歳)のほうが外に出る猫(13.8歳)よりも長生きのようです。
うちの子は何歳くらい?と聞かれたときには、猫や小型犬では「最初の1歳で人間の20歳、以後1年で4歳ずつ年をとる計算ですよ」とご説明しています。そうすると、犬の14歳は72歳位、猫の15歳は76歳位で、人間の健康寿命と似たような数字になりますね。
犬や猫でも高齢になるほど病気が増えます。若い頃はそれほど健康を意識することがないのは人間も同じではないでしょうか。人間が中年(40歳くらい?)になって健康を意識するようになるとすると、犬や猫では6歳位がその年令になります。確かに健康診断をしていてもそのくらいから少しずつ検査で引っかかってくることが出始めます。
大きな異常でなければ、健康状態を把握してうまく病気と付き合うことで、健康寿命は伸ばせることが人間では分かっています。「まだ健康に見える」ときからきちんと健康管理をしておくことが、寿命を伸ばすためには有効です。年をとって具合が悪くなってから慌てないように、きちんと健康管理をしてあげられるといいですね。
健康管理や日頃の健診についてはぜひご相談ください。