今年の初ダニ | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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今年の初ダニ

今日はちょっと寒かったですが、今年は雪解けから急に暑くなって「マダニの活動が早そう」と思ってたら、案の定本日マダニを着けた子が来院。北野のあたりを散歩されている方のようなので、もうこの付近でもマダニが活動をはじめているようです。

 

マダニは様々な病気を媒介します。ライム病などの細菌感染(これは噛まれた犬に抗生物質を投与して防ぐことができます)のほか、ダニ媒介性脳炎やFSTSといったウイルス疾患があります。人間に感染るものもあるので注意が必要です。

 

特に、ダニ媒介性脳炎は現在まで日本で4名の患者が確認されていて、そのどれもが北海道民。うち2名は亡くなり、2名は後遺症で苦しんでいるということで、北海道民としては心配な病気です。

今年は北海道大学で「マダニ媒介性脳炎」の調査が行われるということで、マダニに噛まれた犬の血液を採取してそうした病気がどの程度存在するのかの調査を行うことになりました。当院に来院されるワンちゃんたちは予防している子が多いので最近はマダニをつけてくる子が減りましたが、もしマダニが食いついているのを発見したら
・無理に引っ張らない(ダニを潰すとダニの体内の病原体が犬の体に入ってしまうし、下手にダニがちぎれたりするとその後きれい取るのが難しくなる)
・そのまま動物病院を受診してきれいに取ってもらう
・その病院が「マダニ媒介性脳炎」の調査に協力している場合は血液の採取をお願いされるかもしれませんので、ぜひご協力を
・細菌感染症の予防のために抗生物質の投与を(14日程度)
というのを忘れないでください。とは言え、気持ち悪いからついとりたくなって引っ張っちゃって、結果ちぎれたダニを取るのに四苦八苦ということが多いのですが・・・そのまま連れてきていただいたほうがずっときれいにとれます。

そんな心配をしなくてもいいように、きちんと予防をするのが一番なんですけどね。犬では飲み薬や滴下剤で、猫でも滴下剤で高い確率で予防することができます。人間よりもずっと簡単に予防ができますからぜひご利用ください。

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