2日前にアイスの棒を食べてしまったというMちゃんが来院しました。
Mちゃんはこれまでにもいろいろ食べて大変だったことがありますが、また・・・
お孫さんが食べていたアイスの棒を食べてしまったようです。
アイスの棒のような木でできたものは、残念ながらレントゲン写真にうつりません。
金属を含むものはレントゲンでくっきりうつるのでどこにどういう状態で存在するかがわかりやすいのですが・・・(写真はイヤフォンを食べてしまったときのレントゲン)
木や布、竹串なんかもレントゲンにうつらないため、「食べたかもしれない」という状況になると困ります。今回は「食べた」ということは間違いないようだったことに加え、エコー検査で胃内に棒状のものが確認されたため、その日の夜に全身麻酔をして胃カメラで胃の中を見てみると・・・
見事に胃の中に棒が確認されました・・・
幸い無事に取り出すことができました。
胃の中に数日あったはずですが、胃の表面もきれいで特にこのあと問題になるような異常がみられないことを確認して終了しました。
麻酔から覚めたMちゃんはとっても元気で、深夜眠い目をこすりながら様子を見ているこちらを尻目に機嫌よく病院内で過ごしてくれていました。翌朝お迎えに来たお父さんに抱っこされ、元気に帰っていきました。もう変なものを食べないでいてくれるように願うばかりです。
アイスの棒や焼鳥の串など、家の中には犬にとって魅力的で、でも危険なものがたくさんあります。「こんなものでも食べちゃうの??」ということもありますから油断できません。せめて人間がものを食べるときはサークルにいれるなど、事故が起こらないような対策を考えてあげるといいですね。