認知症。
犬の認知症は最近だいぶ認知されてきましたが、「夜泣きが酷くて近所から苦情が・・・」と言うような状態になってから相談を受けることも多くあります。8歳以上の犬の半数で認知症の「予備軍」と見られる症状がみられるという研究もあり、最近注目されています。
進行して重症化すると鎮静薬で眠らせるしかなくなってしまうこともありますが、予備軍や症状が軽いうちであれば栄養の与え方を変えたり、生活スタイルを変えたりすることで進行を遅らせたり改善したりすることもあります。
こうしたことは「知っている」か「知っていないか」だけでも犬の生活の質を大きく変えるることができます。人間にある病気のほとんどは犬にもあります。「いつもと違う」「これまでと違う」といったことに気づいてあげられるのは普段から接しているご家族だけ。気づいたら「なぜそうなっているのか」を知るためにも病院へお越しください。