2026.07.29
🟨 獣医師が解説
〜エキノコックスって、キツネだけの病気だと思っていませんか?
先日、病院のすぐ前の道路でエゾヤチネズミの死骸を見つけました。
車にひかれたようで、発見時は乾燥して干物のようになっていたので、最初は何の動物かわからないほどでしたが、「散歩中の犬が見つけたら、舐めたり咥えたりしてしまうかもしれないな…」と思いました。
調べてみると、エゾヤチネズミは意外と住宅街にも生息しているそうです。
「うちは近所しか散歩しないから大丈夫」とは言い切れないのかもしれません。
エキノコックスは「キツネの病気」と思われがちですが、実はエゾヤチネズミと犬科動物が関わる寄生虫です。
エゾヤチネズミの体内にはエキノコックスの幼虫が寄生していることがあり、それをキツネや犬が食べると腸の中で成虫になり、虫卵をフンと一緒に排出するようになります。
そして、その虫卵が人の口に入ってしまうと感染し、長い年月をかけて肝臓などに病変を作り、命に関わることもある病気です。
一方で、犬やキツネではほとんど症状が出ないため、気付かないまま虫卵を排出してしまう可能性があります。
つまり、エキノコックスを広げるのはキツネだけではありません。
もし犬が感染したエゾヤチネズミを食べてしまうと、家庭内で犬が虫卵を排出する原因になることもあります。
そのため北海道では、
・散歩中に野生動物や死骸を咥えさせない
・キツネに近づいたりエサを与えない
・散歩後は足をきれいにする
・必要に応じてエキノコックスに対応した駆虫を行う
といった予防がとても大切です。
北海道では身近な自然だからこそ、正しく知って、正しく予防していきたいですね😊
知りたいテーマがあればコメントください😊
※ここでは一般的なお答えになるため個別の診療相談にはお答えできません。
※体調に不安がある場合は動物病院を受診してください。
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