2024.05.30
25年ほど前、私が獣医師になって動物病院で働き始めた頃、今の当院とさほど変わらない札幌市内の住宅街に病院がありましたが、猫の来院の半分くらいは「喧嘩して傷が」とか、エイズや白血病など他の猫との接触で感染する病気だとか、そうした子がいましたし、「何日も猫が帰ってこない」なんて子もいました。
その後すぎうらペットクリニックを開業しましたが、15年くらい前にはほとんどの猫が室内飼育になり、純血種の猫もよく見るようになりました。予防注射を摂取し、フィラリア予防もして、さらに健康診断をする子もふえて、猫の健康管理は格段に良くなりました。
猫は病気を隠すので自宅で「体調が悪そうだ」となるまでには相当末期になってしまうことも多いのですが、健診によって早く病気を見つけることができるようになるなど、猫の寿命が格段に伸びる理由の一つにもなっています。
なぜ猫の定期検診が重要なのか?
私たちが健康診断を受けるように、猫たちも定期的な健康チェックが必要です。猫は非常に我慢強い動物で、病気や痛みを隠してしまうことが多いです。そのため、病気の兆候を見逃してしまうことが少なくありません。
定期検診で早期発見
定期検診を受けることで、以下のような病気を早期に発見できる可能性があります:
健康診断の内容
当院で行う猫の健康診断では、以下のような項目をチェックします:
検診を受けるメリット
定期検診には、多くのメリットがあります。病気の早期発見だけでなく、普段のケアの方法や食事についてのアドバイスを受けることができます。これにより、愛猫が長く健康に過ごせるようサポートします。