2025.10.16
原因としては涙の流れがうまくいかないことで、特に内眼角の眼瞼炎による腫脹が起こると涙が適切に排出されず、鼻涙管からの涙の排出がうまくいかなかったり、被毛が眼球に触れるように入り込んでしまう原因になります。この状態が長く続くと内眼角の皮膚や被毛が常に濡れた状態となり、これがさらなる炎症や皮膚トラブルを引き起こすことがあります。
昔は鼻涙管の閉塞が原因と言われて鼻涙管の洗浄をすることで改善すると言われていましたが,現在は否定されているようです。
どちらかというと鼻涙管の入り口にあたる下眼瞼内側が腫れることでうまく流れなくなっていることが多いと感じています。
涙やけの予防に最も大切なことは下眼瞼の腫れを取ることで、これは抗菌薬や抗炎症薬の投与が必要です。
また目の周りを清潔な状態を保つことも重要です。柔らかい布や専用のクリーナーで丁寧に拭くことで、涙の滞留を防ぐようにします。
一度ついた色は通常拭いて撮れることはありませんので,「これで拭けば治ります」というグッズはほとんど役に立たないか,よほど強力な脱色作用があると考えられます。
こまめに新しい涙が出ないようにすることで、新たに生えてくる被毛に色がつかなければ、被毛の入れ替わりによって徐々に色が薄くなってきます。
場合によっては食事内容や環境が関係している場合もあります。
大切なペットが快適に過ごせるよう、日頃からのケアを心掛けたいものです。
##札幌市清田区 すぎうらペットクリニック