2025.10.22
特に嘔吐や下痢は一般的ですが、それらの原因として食べ過ぎや普段とは異なる食物の摂取は犬や猫では比較的稀です。
普段の食事が安定している犬や猫では便の状態もある程度一定の状態を保っており、突然の異常が見られる時はなにかはっきりとした原因があることもすくなくありません。
便の状態は「水様便」、「泥状便」、または「有形便」などと表現されますが,なかなか口頭では分かりづらいので,写真を撮ってきていただくと分かりやすいです。あるいは当院の受付では便の状態のチャートをお見せして,どのような状態か確認するようにしています。
正確な診断のためには、患者の具体的な症状を把握することが重要になります。ただの消化器症状と考えがちなこうした問題も、その背景には様々な要因が隠れていることがあります。身体検査や便の検査で大きな異常がない場合、まず対症療法から開始することもありますが、治りが悪い場合やその他の新しい症状が現れた際は、早めに血液検査やレントゲン検査をした方がいい場合があります。
日々の健康管理や食事管理も併せて、未然の予防策を講じておくことも重要です。