2025.06.14
最近、三重県でSFTS(重症熱性血小板減少症候群)に感染した猫と接触した獣医師が亡くなるという痛ましいニュースが報じられました。この出来事は、猫がSFTSの感染源になること、そして人にうつるリスクがあることを強く示しています。
SFTSは、ウイルスを持ったマダニに咬まれることで感染する病気です。
人も猫も感染し、特に致死率が高いことが知られています。
致死率は人で3割、猫で6割と言われています。
発熱
元気がない
食欲が落ちる
嘔吐や下痢
けいれんや意識障害
などの症状が現れ、急激に悪化するケースもあります。
📌 感染した猫の唾液・排泄物・血液などから、人へ感染することもあります。
過去に当院に来院した猫では、その猫自身は外へいかないのに「家族が山菜採りや畑仕事をして帰宅後」や「ご近所から山菜をもらっったあと」など、マダニを家に持ち込むような気かっけがあったと考えられる例もあり、「外に出ないから絶対大丈夫」ということはないことを知っておく必要があります。
📌 完全室内飼育にするだけで、SFTSのリスクは大幅に下がります!
外に出てしまう可能性がある子には、毎月1回のマダニ予防薬を忘れずに。
スポットタイプや内服タイプなど、体質に合わせたものをお選びいただけます。
外に出る猫は、交通事故や他の感染症のリスクもありますが、今もっとも怖いのはSFTSです。
大切な家族の一員である猫を守るため、室内飼育と予防の徹底をお願いいたします。